法人成りして、最も大きく変わるものに、税務申告があります。
個人事業の場合は、自力で申告書を作成することは可能です。
所得税の申告書は、専門家でなくとも作成できるよう、様式が工夫されています。
それでも難解な部分はありますが、解説本を参考にすれば何とかなります。
また、税務署や納税協会などが主催する申告相談会に参加すれば、無料で申告の手助けをしてもらえます。
では、法人成りした後は、どうでしょう?
法人税の申告書は、非常に難解です。
書類の枚数も多く、今までに聞いたこともないような専門用語が、ズラリと並びます。
参考までに、法人税の申告書のうち代表的なものを挙げてみました。
申告書別表 1、 申告書別表 4、 申告書別表 5(1)、 申告書別表 5(2)
クリックすれば書式が表示されます。
これら4枚は、法人税の申告書のうち、その中核になる書類です。
他にも書類は沢山ありますが、この4枚の書類が、法人税申告書の心臓部です。
自力で法人税の申告が出来るか否かは、言い換えれば、この4枚を自力で作成出来るか?にかかっています。
節税できるか否かは、次の段階のお話です。
申告書が作成できなければ、節税も何もありません。
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まとめ
■ 個人の税務申告
・ 申告書の様式が分かりやすい
・ 豊富な解説書(ハウツー本)
・ 無料の申告相談会
■ 法人の税務申告
・ 非常に難解で複雑な申告書
・ 多くの解説書はプロ向け
・ 無料相談会などの行政サービスは皆無に近い
・ 申告相談は、税務署の窓口に張り付くしかない