こういうケースでは、法人成りした後も、ご自分で帳簿を作成することは可能です。
戸惑う部分も多いでしょうが、弥生会計などの会計ソフトを利用し、ハウツー本の1冊も手元に置いておけば、何とかなるはずです。
ただし、こうして作成された帳簿は、帳簿の体裁は整っているものの、適切な決算が可能な帳簿とは限らない、ということです。
適切な決算。
つまり、節税のための方策、処理を全てタイムリーに取り込んだ決算。
この決算の土台になるのが、私の考える帳簿です。
ご自分で作られている帳簿の内容が、誤っていたらどうでしょう?
帳簿の上では大して儲かっていなかったのに、実際には結構な利益が出ていた。
嬉しい誤算ではありますね。
ただし、儲けには税金が課税されます。
しかも、この場合、節税対策は何もしていません。
全く無防備な状態で、課税を受けてしまいます。
逆に、帳簿の上では儲かっていたにも関わらず、実際は赤字だった。
悲しい誤算です。
でも悲しんでいる暇はありません。
金融機関から借入をしている場合、また、借入を予定している場合、非常に困ったことになります。
赤字は、金利や返済条件の見直しにつながりかねません。
新規融資の場合は、融資そのものを断られる可能性が高くなります。
このように、節税や銀行対策の土台になるのが、帳簿なのです。
・今月末の利益は?
この点が明確になっていて、はじめて、
・事業年度末における利益の予想
が、可能になります。
利益予想ができてこそ、初めて、決算対策も可能になります。
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まとめ
■ 適切な決算
・ 正しく、かつ、節税のための方策、処理を全て織り込んだ決算
・ 全ての節税対策は、事業年度末までに実施することが必要
↑
■ タイムリーで正しい帳簿作成
・ 今月末の利益は?
・ 事業年度末の利益は?
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