出資金は、会社の口座へ入金する必要があるのか?

会社が設立される前に、出資金を使ってしまう人が多いようです。

 

会社が設立されて、会社名義の預金口座を開いても、入金すべき資金がない。

昔であれば考えられないケース( *1 )ですが、今では、よくある話になってます。

 

設立登記の際には、法務局に、発起人名義の預金通帳のコピーを提出する必要があります。

出資金相当額の払い込み(入金)があったことを証明するためです。

実際にコピーをとるのは、会社設立日(=登記申請の日)より、かなり前の日です。

 

しかし、コピーさえとれば、その通帳のお金は、発起人が自由に使えます。

(使ってもよいと言っているのではなく、銀行も法務局も待ったをかけない、という意味です。)

そのため、コピーをとった後に、その資金を個人事業の運営資金に使い果たしてしまう、というケースがあります。

 

結果として、会社が設立されても、売上が入金されるまでの間、活動資金がない。

会社名義の預金口座を開いても、そこに入れるお金がない。

という、悲しい状態になります。

 

出資という行為を経て、会社は設立されます。

設立された時点で、出資金は、維持されている必要があります。

会社設立日とは、法務局へ登記の申請をした日、です。

少なくともその日までは、出資金は維持される必要があります。

 

先述したように、資本金とは、会社設立後、当面の活動資金となるものです。

少なくとも、会社設立までは、使わないでおきましょう。

個人事業の運転資金にまわす、というのは、好ましい話ではありません。

 

会社が設立された後は、自由に使って何の問題もありません。

 

*1

平成18年の会社法施行以前は、設立登記の際に、銀行の証明書が必要でした。

銀行に、事前に出資金を預けて、確かに出資金を保管している旨を証明してもらいます。

出資金は、会社設立後、当該銀行に会社名義の口座ができた後、そこへ払い戻されます。

出資金の払い戻しは、会社設立の日から、1〜2週間後でした。

そのため、会社設立日に出資金を使うことは、不可能だったわけです。

 

設立登記が簡便化された関係で、想定外?の事象が起こっているわけです。

 

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